水石山自然公園(福島県・いわき市)
2006年 4月

所在地:福島県いわき市三和町合戸

水石山は福島県いわき市にある約700mほどの低山である。
水石山の一帯は自然公園になっており、山頂は広大な芝生でTV送信施設も数箇所あるような場所である。
この週末は天気がはっきりせず、このような山頂は荒れた天気模様かもしれないと思いつつ賭ける気分で向かったのだ。



今回の出発は遅くなり10時を過ぎた頃となった。
途中、視察しようと山の奥にある某野営場へ向かったのだが・・・



山に登るにつれ残雪が出てきて車の行く手を阻む。
このくらいの状況はいつものステージアなら何の問題も無い。
しかし、今回の足の軽自動車は既に普通タイヤに交換済みで、僅かな残雪部分でも小さなタイヤは残雪にハマる。
こんな所で身動きが取れなくなるのはツライ・・無理は出来ません。

残念だがここでUターンして麓の村へ戻る。
道すがらの看板に誘われて村の温泉施設へ入る。



これがまた驚くほど、すごく立派な温泉施設。
個人的にはこういう村にはひなびた温泉風情がイイと思うケド・・・と言うのは勝手な個人的感情ですね、失礼しました。笑
何にしても地元の方々の憩いの場で賑わっていて、お風呂もクアハウス風で立派だ。
¥500とこのテとしては良心的な料金なので、休憩がてらゆっくり入浴となった。

さて、その後ゆっくりとドライブを続けいわき市に入る。
どんな感じか? と水石山自然公園へ標高を上げて進む。



いよいよ駐車場に到着。久しぶりの水石山である。
今回もカワイイ軽自動車で行くキャンプ・・・子羊キャンプと命名されているのだ。(笑

     

左:駐車場脇には便所が二ヶ所あるが、どちらもこんな感じでかなりツライ。
右:同じく駐車場奥、昔は食堂だったのだろうか?廃屋が不気味に朽ちている。
水は無いので持参が必要。



駐車場の後ろから見上げる頂上付近。かなりの坂なのだ。

     

左:登るにつれてこのように見晴らしが抜群に良くなる。 
右:中腹には休憩所と簡易遊び場。このあたりも平坦地でテン場には良いだろう。
放牧の時の馬の糞が所々に集まっているので要注意。笑



坂を登りきると・・・まさに天空の広場とでも言いたくなる様な別世界が広がっているのだ。
先程の到着したときの荒れた印象をすっぱり忘れさせてくれる、素晴らしい絶景が広がる。

     

今回はこの急坂を登ることも視野にしていたので、ザック一つの道具でキャンプできるようにしてきたのだ。
とはいえバックパックするほどの距離も無いのだが、こうして必要分のシンプルな装備で車を離れてキャンプするのが良い。
元来歩くのは好きだし、シンプルにして移動することでキャンプできる好適地は格段に広がる。



あっという間に急坂を登り、頂上付近を一廻りする。
早速風景を堪能しつつ、プシュっと一杯。これがまた美味い!
周りを見渡して、落ち着きそうな松の木の付近にておもむろにテントを張る。

     

やや風があって張りずらい。吹き込む風でテントも膨らんで見える。
風が冷たく寒い。久しぶりの123Rで早速湯を沸かし、ホットウィスキーで温まる。



やがて夕刻を過ぎるにつれ、眼下に広がるいわき市の夜景・・・これがまた絶景。
この素晴らしい夜景を一人占めして過ごすキャンプ・・・ココに来た目的の大部分が達成できたと思う(笑。



独り野営の夜、半月が輝いて明るい。下の滑り台が月の明かりで光っている。
マッタリして簡単な肴を伴に酒を呑む。
2、3台の車が入れ替わり駐車場に来て、しばし夜景を見た後に帰って行った。
相変わらず、あたりは風の音だけしか聞こえない。



闇に浮かぶ灯篭のようなテント。



夜も更けるにつれ風が強くなってきた。ラジオの気報では強風注意報も出ている。
そろそろテントに篭って晩酌とする。
風が相当強くて、容赦なくテントが押されている。
それでも、あらかじめ強風に備えて張り綱で補強していたおかげで安心感がある。
小型テントはこういう時に助かる。
吹き荒ぶ風音がうるさいが、そろそろ寝るか・・・。



夜中、やはり風音がうるさくて時折起される。
夜明けの日の出を見ようと外に出てみたが、東側の海沿いにはあいにくの厚い雲で見えない。残念。

     



相変わらず風が強いが天気は上々。
朝日に照らされて周囲の山々が綺麗に見える。奥のほうには展望台があるので散策がてら向かう。
中腹の休憩所あたりからも良い眺望があってなかなかの雰囲気だ。

         

展望台に上ると360度の大パノラマ!素晴らしい景色なのだ。
正面の三大明神山などの阿武隈の山々、東側には四倉〜舞子〜塩屋崎に至る海岸風景が広がっている。
ココもまたこうしてキャンプしてみると、とても良い場所だ。なんと言ってもこの絶景が素晴らしい。

さて、昼過ぎまでマッタリ過ごしたいものの、吹きつける風が真冬のように冷たい。
昼を待たずに撤収してザックを背負って坂を下りる。(笑
天気の良いときにまたキャンプしに来たい場所だ。





END





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