姫神山一本杉園地キャンプ場(岩手県)
2005年 11月

住所:岩手県玉山村馬場前田
料金:無料

和賀川グリーンパークを後にするが、さて・・・どこに行くか・・・昨晩は考える余裕もなく寝てしまったのだ。
が、しかしふと思いつきが・・・そうだ、この近辺ならばお気に入りの温泉があるではないか!
南花巻温泉峡・大沢温泉だ。昨年の12月に来て以来である。
まずは気の向くままに大沢温泉で朝風呂を堪能したいと向かう。

周辺の山々の紅葉はすでに終わりかけているが、それでもとても綺麗で風情ある雰囲気だ。
紅葉もいいけれど、これからの冬枯れた山々がワイン色に染まるような風情もまた良いものです。

     

山奥にあるこの温泉郷には他にも色々温泉があるが、やはりワタシはここの露天風呂・大沢の湯が好きなのだ。
なにせ、ニックネーム「温泉とど」の命名きっかけの地なのである。

     

露天風呂は自炊棟にある風呂だ。
この自炊棟は非常に良い雰囲気だ。ここに来るたびに宿泊まりも良いかなと思わせる温泉宿なのである。
真冬の大雪の時期などに数日泊まる、というのもいつかやりたいものだ・・・。



紅葉に染まりながら浸かる大沢の湯・・・最高の贅沢な気分だ。嬉しい。
小一時間たっぷり堪能。



さて、ここまで来たことで今日の行き先はこのまま北岩手へ北上とする。
盛岡に入ったところで今日のキャンプ地を検討する。
先日一度ちらりと覗いたことのある「姫神山一本杉園地」か、または「岩手県民の森」にしようと思う。
まずは玉山村の姫神山一本杉園地へと向かう。



優美な姿の姫神山。
ワイン色に染まった晩秋の風情である。



     

姫神山一本杉園地は、名前の通り姫神山への登山口ともなっている。
この看板のところから入ると、脇に大きな駐車場がある。
車はこの炊事棟の前まで来ることが出来るので、荷物の運搬には助かる。
この周辺がキャンプサイトらしい。

     

写真では判り辛いが、炊事棟の前周辺のサイトは所々が平らに整地されており、テント設営場となっている。
木々に囲まれた場所で、眺望はないが真夏には涼しげで良さそうだ。



トイレは炊事棟の上方の大駐車場側、サイト上方入り口にある。

さて、普通はここに設営となるのだろうが・・・
しかし、ここからさらに登山口に向かい上がってゆくと・・・

     

斜面が多いが、上るほどに開放感があって何より眺望が素晴らしくなる!



振り返れば・・・おぉーなんと、なんと!!
正面に雪化粧の南部富士・岩手山の雄大な姿がどーーーん!!
前回下見に来たときは天気が悪く、ぶ厚い雲に覆われていたために、このような大眺望があるとは判らなかったのである。
これはもう決まりである。今日はここで決まり!この風景だけで良い!

そうと決まれば食料を買出ししてこよう。



麓に下り、好摩(こうま)にあるスーパー「たますえ」で買い物。

キャンプ地に戻っても良いが時間がまだ早い。
地図を開くと、以前TVで見たことのある温泉がわりと近くにある。
よーし、行きましょう!



七時雨鉱泉、白坂の湯



旧・西根町老人憩いの家である。
薄く白濁した湯、こじんまりした雰囲気。
よく温まる・・・良い湯だ。

今回も温泉堪能で満足だ! さて、キャンプ地に戻ろう。



七時雨鉱泉から車で約40分ほどで一本杉園地へ戻る
トイレのある駐車場へは入らず、道路をさらに上ってゆく。
すると左カーブの所に林道と登山口への入り口がある。
これを登山道側へ少し入ったところ、登山道入り口脇が絶好の設営スポットなのである。



     

夕暮れも迫ってきている。速攻で設営して狼煙を上げるのだ。



テン場から真正面に見えるのがこの大風景なのである。
雪化粧し始めた雄大な岩手山の姿・・・これはまさに絶景ではないか!!

夕日が落ち、誰も居ないキャンプ地の周囲は真っ暗となる。
感動の山容が見えなくなって寂しいが、今度は岩手山の麓がチラチラと輝きだす。夜景も綺麗だ。
次第に冷え込んできている。pm6時で気温3℃である。

     

買ってきた岩手の地酒・・・熱燗が美味くて温まる。
今夜は鍋メニューにしておいて良かった(笑



豚肉と野菜の適当な安材料の鍋が出来るのを待つ間に一杯呑む。
クツクツ煮込みながらの熱々を、とき卵に絡めてスキヤキのようにして食べると極楽な気分になる(笑
デザートには甘柿。

     

pm9時ころ、気温は0℃まで下がった。まだまだ下がりそうだ。
今夜は風もなく良い感じなのである。
そろそろテントに入りシュラフにもぐりながらホットウィスキーを寝酒にする。こういうルーズ感がまた贅沢だ。
さて、そろそろ寝ることにしよう。



am4時過ぎころに一旦目が覚めた。
外の気温は氷点下2℃となっている。地面も少し凍りついている。
暗くて岩手山もまだ見えないので、寝直す。
しばらく寝ているうちに登山客が上ってくる音が聞こえてきた。



am6時過ぎころになると朝日があたりはじめて、正面にくっきりと岩手山の姿が見えている。
パノラマのような風景に見入っていると、続々やって来る登山客の人たちとの挨拶が忙しくなってきた(笑
昨晩泊まったのか?寒いのに大丈夫か?テントの張り方を教えろ??・・・とか、柿を食べながらしばし歓談。



それにしても・・・本当に最高のキャンプだ!素晴らしい展望で爽快な気分になる。
ここは・・・とにかく良い!!




END





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